= 加藤英夫のカードマジック研究報告 =

No.064

2009年3月6日
(毎週金曜日発行)


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Card Magic Library 第3巻の内容紹介

= 第10章 フォーオブアカインドリビレーション =

フォーオブアカインドとは、4枚のAとか、4枚のKなどのように、4枚の同数カードのことです。すなわち、Card Maigc Library第4巻の10章は、4枚の同数カードを不思議な方法、不思議なプロセスで出現させるマジックを収録した章です。

パート 1 ビジュアルリビレーション系

ビジュアルリビレーションとは、デックをカットしたりシャフルしたりするハンドリングで4枚のカードが出現する、ビジュアル重視の出現法です。

スリップカットスロー(作者不明)

初めに解説するのは、リッキー・ジェイがブロードウェィで成功させたショー、“Ricky Jay and His 52 Assistants” のオープニングアクトに使われた手法です。幕が開くと同時に、彼は中央背後の扉から登場し、中央に置かれたテーブルまで進み、デックを表向きにリボンスプレッドして、そこでイントロのセリフをしゃべります。そしておもむろにカードを閉じ、3 回カットしたあと、デックを勢いよく左右に2分します。すると2つのパケットの間から1枚のカードが飛び出します。そのやりかたであと3 枚のカードを飛び出させたあと、それら4 枚を表向きにすると、それらは4 枚のQです。

ジェニングスリビレーション(ラリー・ジェニングス)

ダイ・バーノンが、”これをジェニングスが演じたら、FISMで優勝できるだろう”と言ったほどの、美しいフォーエースリビレーション。4つの裏向きのパケットにかざした手を、パケットからパケットへ移すたびに、トップに表向きのAがつぎつぎと現れます。

くるっとリビレーション(加藤英夫)

手に持ったデックを半回転させてテーブルに落とします。するとデックは4つの断層に分かれて、テーブルに落ちます。そしてそれぞれの断層の分かれ目から、1枚ずつAが現れます。

フリーマンディスプレイ(スティーヴ・フリーマン)

デックをリフルシャフルして、シャフルした左右のパケットを左右に引きます。すると図4のように4枚のAが現れます。

パート 1では、上記作品を含む、11種類のビジュアルリビレーションが収録されています。

パート 2 スペクテイターカッツジエーセズ系

デックを客が4つのパケットにカットして、それぞれのトップからフォーオブアカインドが出現するというマジックです。

カッテムハイ&タイ(ビル・マローン)

客がカットしたあと、それぞれのパケットに何の操作も加えず、しかも客自身にトップカードを開けさせるという、究極のバージョンです。マジックカフェにおける’スペクテイターカットジエーセズ’の人気投票で、ナンバーワンに選出されたバージョンです。

その他、エドワード・マルロー、デヴィッド・ソロモンなど、計7作品収録。

パート 3 カッティングジエーセズ系

このパートは、マジシャンがデックを4つのパケットにカットして、フォーオブアカインドを出現させるマジックを5種類収録しています。その中でも、エドワード・マルローの’エスティメーションエーセズは、私がラリー・ジェニングスから教えてもらったときに大感動したもので、テーブルに置いたデックをカットして、カットしたところからつぎつぎとAが現れるというもので、エスティメーションという頭脳的なテクニックによって、ビジュアルな現象が生まれる、マルローの代表的傑作です。合計5種類収録。

パート 4 スペクテイターファインズジエーセズ系

これはカット以外のハンドリングで、客の意志によってフォーオブアカインドが現れるというジャンルです。ニック・トロストの’ スペクテイターファインズジエーセズ’、ハーヴ・ザロウの’リヴォルビングエーセズ’、ダイ・バーノンの’スラップエーセズ’、風呂田政利の’風呂田エーセズ’など、7種類収録。

パート 5 バーズオブアフェザー系

このジャンルは、客が自由に選んだ1枚のカードに呼応して、あと3枚の同数カードが現れるというジャンルです。ヘンリー・クライストの同名作品をはじめとして、ロイ・ウォルトンの’リバティ’など、7種類収録。

パート6からパート10までは、次号にて紹介いたします。

ではまた来週。