= 加藤英夫のカードマジック研究報告 =

No.239

2013年11月22日

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前号で取り上げた'ワンモアリバー'の考察の続きです。残り2枚の数を足し算したり引き算したりする代わりに、2枚の数だけディールしたり、1枚目の数をディールして、ディールしたカードで2枚目の数をディールする、ということにしたわけですが、私はまだすっきりしませんでした。それは足し算するケースと引き算するケース、それにダイヤのAの場合には、残った2枚は使わないという、ケースバイケースの対処が納得できないのです。

このトリックでいちばん重要なのは、4枚のカードをテーブルに並べて、その4枚でどうするかということを、最初に明確に説明することにあると思います。私はつぎのように説明できたら、このトリックがもっと説得力のあるものになると考えました。

デックから4枚のカードを抜いて置いたあと、「これから選ばれるカードの予言をするのですが、予言をあなたに決めていただきます。これら4枚のカードは全部違うマークで、違う数のカードです。まず1枚のカードを指さしていただいて、そのカードのマークが選ばれるカードのマークとします。さらに1枚のカードを指さしていただき、そのカードの数が選ばれるカードの数とします。そして残りの2枚の数の合計が、予言のカードが見つける手がかりとなるでしょう」と宣言します。

すなわち原案では宣言しなかった、予言されたカードの位置を明確に表現するのです。では、引き算しなければならない場合にどう対処したらよいでしょう。そのことについては、ディールして最後のカードを現すか、もしくはディールしたあとの手元のトップカードを現すか、ということによって対処するのです。

かくして私のバリエーションは即座に実現いたしました。

あなたが決める大予言
= 加藤英夫、2013年10月18日 =

準 備

トップよりつぎのようにセットします。Xは任意のカードです。
X、X、X、5S、9H、3S、9C、AS、9D、3H、5C、AH、5D、AC、3D、、、、。

ダイヤの3の下のカードをクリンプしておきます。予言を決めるカードは、ダイヤのA、クラブの3、ハートの5、スペードの9とします。ダイヤのAをデックの中央当たりに入れ、そのあとトップに向かって4枚目ごとに、クラブの3、ハートの5、スペードの9と入れます。これら4枚は上記のセット部分の中に入ってもかまいません。演技の最初でそれら4枚を抜き出すので、セットの邪魔にはならないからです。

方 法

「マークも数も違う4枚のカードを使います」と言って、表を自分に向けてデックを広げ、ダイヤのA以降、予言に使うカードをアップジョグしてから抜き出します。クラブの3、ハートの5、スペードの9を忘れていても、ダイヤのAのあと4枚ごとに入っているのでわかります。4枚は表を見せないで、裏向きにテーブルに置きます。

「カードをよく混ぜておきましょう」と言って、トップの15枚を保つオーバーハンドシャフルを行います。クリンプ以下のカードを取って、1枚目をジョグしてシャフルし、最後にジョグより下のカードをまとめてトップに置きます。

「これから選ばれるカードの予言をするのですが、予言をあなたに決めていただきます。これら4枚のカードは全部違うマークで、違う数のカードです。まず1枚のカードを指さしていただいて、そのカードのマークが予言カードのマークとします。さらに1枚を指さしていただき、そのカードの数が予言カードの数とします。そして残りの2枚の数の合計が、予言のカードが見つける手がかりとなるでしょう」と宣言します。

相手が指さした1枚目でマークを告げ、2枚目で数を告げます。そして残りの2枚を表向きにして、それらの数を合計したその答を告げます。その答が8であるとしましょう。

「では8枚のカードを置いてください」と、相手にその数だけディールさせます。最初に表向きにされた2枚のうち、小さい数のカードが予言の数とされた場合は、最後にディールされたカード、大きい数のカードが予言の数とされた場合は、ディールされたあとの手元のトップカードが予言カードと一致しますから、しかるべきトップカードを指さして、「それが予言されたカードだったら、予言は当たったことになります。予言されたのは○○の××でした」と言ってから、そのカードを表向きにさせます。