= 加藤英夫のカードマジック研究報告 =

No.248

2014年1月24日

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よくないダブルリフト発見!

私が"ラリー・ジェニングスのカードマジック入門"に書いて以来、指先でパチンと弾いて縦方向に返すダブルリフトは、'よくないダブルリフト'という呼び方でよく知られるようになりました。それがよくないと言ったはずのラリー・ジェニング自身が、そのやり方を使っているのを見た、と指摘した人もいました。私自身もいまでは、それほどよくないやり方ではなく、使えるシチュエーションもあると考えています。

さて、その'よくないダブルリフト'によく似たやり方が解説されているのを見つけました。これが'よくないダブルリフトの原点であるかどうかは定かではありませんが、このようなやり方が本や雑誌で解説されているのを見たのはこれが初めてです。翻訳することにいたします。




ツーアズワン
= フランク・ハーマン解説、雑誌"ジニー"、1942年10月号 =

方 法

このダブルリフトは、気軽なフラリッシュのような印象を与え、発生するパチンという音が、カードが1枚である印象を感じさせます。数ヶ月まえに"ジニー"に解説された、トミー・ウーの'スリーカードモンテ'にうまく使うことができます。

デックを裏向きにフラットに左手に持ち、右親指で手前のエンドで2枚のカードをリフトして、1.5cmほど前にずらします。右手の人さし指と薬指が裏面に当てていて、人さし指は裏面に当てています。

親指で持ち上げたことによって少し上に反った手前エンドを、右親指から放します。同時に人さし指と薬指を前方に伸ばしてやります。すると2枚のカードはあたかも1枚のごとく弾けて表向きになります。

トップから1枚のカードが弾かれて表向きにされたように見えます。


厳格に言えば、日本のマジシャンがよく使っていた'よくないダブルリフト'は上記のやり方と違いがあります。上記のように弾いて完全に前方に表向きにしてさし出すというのではなく、パチンと弾いてからそのままデックの上で縦方向に表返すやり方でした。