= 加藤英夫のカードマジック研究報告 =

No.271

2014年7月4日

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"加藤英夫作品集"からのお奨め作品

"加藤英夫作品集"から、お奨めのトリックの現象をいくつか紹介させていただきます。

ツイスティングコレクターズ (1997年)

「王家の3人が行方不明になりました」と言って、ハートのJ、Q、Kをデックの中にバラバラに入れます。それから4枚のAを見せて裏向きに持ちます。そしてAが1枚ずつ表向きにひっくり返っていきます。表向きになった4枚のAをファン状に持ち、そのファンをさらに広げた瞬間、4枚のAの間に交互に裏向きのカードが現れます。それらを見せると、行方不明になったハートの3枚です。

へんな記憶術 (1998年)

相手にデックをよくシャフルさせます。「カードの順番をおぼえる必要があるとき、ふつうはカードを表向きに広げますが」と言って、フェース近くのカードを広げて見せますが、すぐカードを閉じて裏向きにして、「私は裏からカードを見ておぼえます」と言って裏向きに広げておぼえる演技をします。

それから相手に10から40の間の好きな数を指定させます。あなたはその枚数目にあるカードを宣言します。それから相手にディールさせると、その枚数目から宣言したカードが現れます。

予言は正しい (1999年)

あらかじめ予言の紙片をふせて置いておきます。デックを右手に持ち、左手に1枚ずつ取っていき、相手に好きなところでストップをかけさせます。ストップがかかったところのカードを表向きにして置き、その上に残りのカードを重ねます。もういちど同じことを行います。その結果、デックの離れた位置に2枚の表向きのカードがあることになります。

ここで予言を見ると、「同じ数のカードが選ばれる」と書かれています。デックをリボンスプレッドすると、表向きの2枚は同じ数ではありません。表向きのカードの両隣りのカード、計4枚を抜き出して表向きにすると、それらはすべて同じ数のカードなのです。

ストップ&ディール (1999年)

声を出して数えながらカードをディールしていき、相手に好きなところでストップをかけさせます。17枚置いたところでストップがかかったとします。現在の手元のトップの4枚を見せます。それはばらばらのカードです。それらをもとに戻し、ディールしたカードをその上に戻します。

デックに魔法をかけてから相手に渡し、先ほどストップがかかった枚数目までディールさせます。それから手元のトップから4枚表向きに置かせると、それらは4枚のAに変化しています。

4589トリック (1999年)

"Card Magic Magazine"No.26に解説された、ジェイ・オーシの'ナイン&テントリック'は、9のカードと10のカードの間に交互に関係ないカードをはさんだ、インターロッキングセットアップを使用しています。それらのカードを表向きにディールしてストップをかけさせることはできません。

'4589トリック'では、表向きにカードをディールして、相手に好きなカードを選択させることができます。現象はオーシの原案と同様、相手の選んだカードの数だけディールすると、そこから相手の選んだカードが現れます。

不可能な透視術 (2000年)

相手にデックをよくシャフルさせます。あなたは後ろ向きになり、相手に好きなカードを抜いてポケットに隠させます。後ろ手にデックを受け取り、前に向き直ります。あなたはデック全体をほんの瞬間見渡しただけで、そこにないカードがわかると言って、表向きにリボンスプレッドして、1秒もたたないうちにスプレッドを閉じます。そしてそこにないカードを宣言します。相手がポケットからカードを出すと、たしかに当たっています。

カニバルチェンジ (2000年)

これは私のビジュアル作品の優秀作として誇れるものです。相手の選んだカードがデックに戻されたあと、左図のように膨らませたデックの中に、関係ないカードを表向きに入れます。そのカードを右図のように右に押し込んだあと、デックを左に振ると、表向きのカードが飛び出しますが、それが相手の選んだカードに変化しているのです。

   

スプリットリビレーション (2001年)

相手の選んだカードがデックの中に戻れさてから、相手がデックをよくシャフルします。デックをテーブルにおいて中央あたりから2組にカットして分け、あなたはそれらに手をかざしてから、「こちらにはありません」と告げて、一方のパケットを捨てます。残りのパケットを2組に分け、同じように手をかざしてから一方を捨てます。そのような減らし方を1枚残るまで繰り返します。最後に残ったのが選ばれたカードです。

デックハプニング (2001年)

両手が空であることを見せたあと、両手を空中に伸ばして何かをつかみ取ります。すると、そこには1組のデックが現れます。カードマジックのオープニングの演技として使えます。

以上、77ページまで見てきただけでも、以上のようなお奨め作品がありました。今日はここまでにしておきます。

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