= 加藤英夫のカードマジック研究報告 =

No.301

2015年1月30日

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Card Magic Video Lesson 第35回

'トライアンフ'の素晴らしいギャフバージョンです。

0147 http://www.youtube.com/watch?v=Bhw-NAhN9OI

作品としては素晴らしいのですが、演技的にはさらに磨き上げることによって、歴史に残るギャフバージョンになると感じました。いくつかの改善点があると思いますが、マジシャンならすぐ感じることは、リボンスプレッドして裏と表が混ざっているのを見せたあと、デックをぐるっと180度まわしてからまたスプレッドして、カードの向きがそろったことを見せる部分です。

その部分の操作は、つぎの3つの動作がつながったものです。

1.広げて混ざっているのを見せる。
2.ぐるっとまわしてデックの向きを変える。
3.広げてそろったのを見せる。


このように、ある秘密の動作を行ったあと、その秘密の動作による結果を見せるということを続けて行うと、怪しさが発生したり、トリックが見抜かれることがある、ということがあります。

'トゥーパーフェクトセオリー'は、"完璧な現象はトリックが見抜かれやすい"という主旨の理論ですが、トリックが見抜かれるような現象はそもそも完璧と言えるものではありません。この理論は発案者のリック・ジョンソンの意図とは、かなり違った意味を持つ理論としてとらえた方が有意義であると、私は思います。

'マジェイアの魔法都市'で有名な三輪晴彦氏は、'トゥーパーフェクトセオリー'は'トゥーストレートセオリー'と呼んだ方がよい、ということを指摘されていますが、私も同感です。'トゥーダイレクトセオリー'でもよいかもしれません。

あのようにぐるっとまわしてからスプレッドしたのでは、まるで種明かししているようなものです。もちろん一般の人がデバイデッドデックを知っているわけでもありませんし、思いつくこともないでしょう。それでもその部分の怪しさが、向きがそろったことに関係しているぐらいのことを感じる人は多いと思います。

ではその部分の弱点を解決する方法はないでしょうか。

「解決方法はあります」

まるで誰かさんのセリフのようですが、私は嘘をついているわけではありません。

その部分の解決方法をはじめ、スプレッドの上半分から取らせて下半分に入れる、リフルシャフル前後に裏と表をしつこく見せること、スプレッドの端から1枚のカードをひっくり返して反対の端に入れるなど、それらの怪しさをすべて解決したやり方を、"カードマジック徹底研究"に解説いたします。

発行は2月末から3月上旬となる状況です。もうすぐです。上記のリンクはまだ生きていますから、必ずいまのうちに映像をダウンロードしておいてください。私の説明は、上記の映像にもとづいて書きますので、映像がないと理解するのは困難だと思います。