= 加藤英夫のカードマジック研究報告 =

No.312

2015年4月17日

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ビデオカメラの活用

これは必ずしも4Kの精細な映像ではなくても、フルHDの映像でも可能なことですが、自分の演技を撮影するということは、先週述べたような欠点を見つけることだけではなく、演技全体が良好であるかどうかを見られるということは、マジシャンにとって重要なことです。それはパフォーマーとしてのマジシャンのみならず、クリエーターとしてのマジシャンにとっても重要なことであることを、今回痛感することになったのです。

それは、考案したパケットトリックを協力者に見せるために撮影したことによります。人に見せるからには、ベストに近いものを見せたいと思います。そのためには技法の点検のみならず、所作のきれいさ、観客に感じさせたいことがよく表現できているかどうか、アクトとしてうまくまとまっているか、など色々な点について考えて撮影することになります。そしてその結果としての映像が、それらの問題点をクリアしているかどうか確認できるということ、それが重要なのです。一言で言えば、観客の視点で演技を見られるということです。

いままでも何回か、「これからはカードマジックを磨き上げる仕事をしたい」というようなことを書いてきましたが、ビデオ撮影を活用することによって、その仕事は十分に実現できると確信いたしました。

そのような作業は、自分の作品のレベルを上げることにつながりますが、そのような動画を蓄積したあと、それを生かすにはどうしたらよいでしょうか。それはとりもなおさず、私の研究書を購入していただいた方に見て参考にしていただくということでしょう。しかしそれをどのようにやるか、ということについては、まだ具体案が浮かびません。YouTubeにのせればコストもかかりませんし、いつでも気楽にできます。でもYouTubeにのせるということは、私の研究書の宣伝のためにやっていると思われるに違いありません。

マジックTVの構想

YouTubeを利用することを想像したら、夢想とも呼ぶべきことを思いつきました。それは、自分がテレビ局を開設することです。自分でマジック番組を作り、それをYouTubeにのせるのです。フル HDならテレビ番組レベルのものが作れないことはありません。

YouTubeには、よくトレーラーというプロモーションビデオみたいなのがよく流れています。商品販売のための宣伝ビデオもあります。そういうものではなく、マジックショーを作ってYouTubeに流すのです。

「そんなことをして何になる」という声も聞こえそうです。でも考えてもみてください。マジックブームが去ったとは言っても、マジックショーを見たい人々はまだたくさんいるはずです。ひとつぐらいYouTubeにそのような番組があったら、かなり多くの人が見てくれるはずです。

私がやるとしたら、テレビでのブームのときのように、ビックリ箱を開けるだけのようなマジックの連続ではなく、マジックの色々な面白さが伝わるような内容にします。スポンサーを意識しないでよいのですから、好きなように番組を作れます。見る人がマジックファンになるような作り方だってできるはずです。ブームのときのマジックはそんなことは意識のかけらにもなく、ただタレントのびっくりする顔を見せるのが主眼でした。

誰かやりませんか。できればプロの方にやっていただきたいものです。多数のプロマジシャンが協力しあってやり続けていけば、長く続けられるでしょうし、マジシャンのプロモーションにもなりますし、マジック番組のあり方の提言にもなるかもしれません。

そう言えば先日、ゴルフのストリーム放送を見ました。通常のテレビ放送のように編集していない生放送ゆえに、臨場感があって面白く、半日見続けてしまいました。マジック番組も、たとえ録画したものでも、編集されている感じがなく、生放送に近い感じに作ったら、もっと面白いものになるかも知れません。

と、そんなことを考えましたが、人のことよりもまずは自分のことが先決です。まずは目の前にある仕事、考案したパケットトリックの撮影をすべて完了させ、協力者に送ること。ということで今週号はここまでとして、撮影作業に取りかかります。

"マジック三部作"発売記念期間延長について

私は4月19日に開催される、"石田天海フォーラム"に参加します。その会場において、私が"天海奇術講座"を発行したことも告知されるため、当日の参加者にも、"マジック三部作"を発売記念価格、3800円で提供させていただくことにいたしました。会場での販売は禁止されていますので、郵送での販売となります。

それにともない、発売記念価格の期間を4月20日までではなく、4月30日まで延長することになりました。購入予定の方は、それまでにお申込みくださるようお願いいたします。