= 加藤英夫のカードマジック研究報告 =

No.323

2015年7月3日

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Card Magic Video Lesson 第37回

演出はシカゴオープナーとは違うものの、トリックの構造として類似のものです。トリック的構造は同じでも、演出が違うとこうも味の異なるマジックになるという好例です。これはこれで成立していると思います。以前紹介した動画ですが、まだ以下のアドレスでアクセスできます。

0080 http://www.youtube.com/watch?v=KyxeFVO4ZUE

ただし、スプレッドから抜いてスプレッドのトップ から2枚目に置かせるよりも、デックを広げて赤裏カードを好きなところに入れさせる方がよいと思います。そのことを出発点として、つぎのようなバリエーションを作りました。

カードの影響
= 加藤英夫、2015年7月2日 =

方 法

青裏のデックと1枚の赤裏のハートのQを使うものとします。赤裏のカードと同じ青裏のカードをデックのトップにセットしておきます。ボトムをクリンプしておきます。

青裏のデックをテーブルにリボンスプレッドします。相手に適当なところに赤裏のカードを入れさせます。カードを閉じて取り上げ、広げ直して赤裏がトップにくるようにして、「あなたが入れた赤裏のカードはですね」と言ってから、ダブルターンオーバーして表をみせますが、「クラブの5です」と、いま表が現れたカードの名前を言います。2枚を裏返して上のカードを前に置きます。

「あなたが入れたところのカードが影響を受けて、同じカードになってしまいます。ほらクラブの5です」と言って、トップカードを表向きにしてやはりクラブの5であることを見せます。

そのカードを裏返してトップに置き、デックを何回かカットしますが、クリンプカードが中央あたりにいくようにします。

デックをリボンスプレッドして、「もしもあなたが違うカードの隣りに入れたらどうなったでしょう」と言いながら、赤裏カードをクリンプカードの下に入れます。カードを閉じます。

カードを両手で広げ直して、赤裏カードがトップにくるようにカットします。赤裏カードをテーブルに置き、つぎのカードを右手に取って、「こんどはこのカードが影響を受けて、同じカードになります」と言って、そのカードを表向きにします。ハートのQです。先ほどと違うカードなので、「あれっ」という表情をします。

テーブルの赤裏のカードを表向きにしてハートのQであるのを見せ、「こんどはこちらのカードが影響を受けてしまいました」と言って終わります。


備 考

2度目はクリンプカードをトップ近くに運び、両手の間に広げるときにクリンプカードの下のカードをカルして抜き出し、相手が入れた赤裏カードの下に滑り込ませて演じてもかまいません。

その場合は、結果を見せるときにリボンスプレッドします。赤裏カードの上でスプレッドを分けて、上記と同じように続けます。


備考に書いたように、両手の間に広げたデックの中に相手に入れさせるという様式を取り入れたために、'シカゴオープナー'とは違うフォースが使えるわけです。異なる様式を採用することによって、使える技法も違ってくるという好例です。