= 加藤英夫のカードマジック研究報告 =

No.335

2015年9月25日

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エイトカードブレーンウェーブに魅せられて

"Pri-Ala Magic MAGAZINE"No.17 (2015年9月20日発行)に、上記の表題の記事を書かせていただきました。'エイトカードブレーンウェーブ'の私のバリエーション8作品を解説いたしました。

受け持ちページ数の関係で、もっと書きたかったことが書ききれなかったために、ここに補足させていただくことになりました。私の出版物を読んだ方にとっては、重複するものもありますが、"Pri-Ala MAGAZINE"の読者の方のために再録させていただきます。




オ・モ・テ・ナ・シ
= 加藤英夫、"カードマジック徹底研究"、2014年11月20日 =

準 備

両面ブランクカードを8枚用意します。厚めの紙をカードの大きさにカットして使ってもかまいません。すべてのカードの一方の面に、大きい文字で「裏」と書きます。そのうちの4枚には、反対の面に「表」と書きます。

そして「裏」とだけ書いたものと両面書いたものを交互にセットします。両面書いた方を偶数枚目にします。

方 法

「エンタテイナーという言葉がありますが、エンタテインというのは"もてなす"という意味です。ですから私もエンタテイナーとして、皆さんに楽しんでいただきたい、という気持ちをこめたマジックをお見せしたいと思います」と話をしてスタートします。

カードを両手の間に裏向きに広げて、「8枚のカードを使います」と言います。カードをディールしていき、ストップをかけさせ、最後に置いたカード、もしくは手元のトップの、「裏」だけが書かれたカードを選ばれたカードとして、前に置きます。左手の残りのカードをディールしたカードの上に重ね、全体を取り上げます。

「選ばれなかったカードの裏表を見せます」と言って、オルラムサトルティですべて裏と表の文字が書かれているのを見せます。

「あなたが選んだカードを見てみましょう」と言って、選ばれたカードの表を見せます。表と書かれていません。少し間をとってから、「これが私のオモテナシマジックです」と言って終わります。

パケットオンパレード
= 加藤英夫、2015年8月20日 =

'エイトカードブレーンウェーブ'に対する偏愛のようなものが高じてきて、とうとうこのようなトリックを考えてしまいました。パケットトリックをいくつも見せる場合のイントロとして適切なトリックです。

以下の現象説明でのセリフは、私が演じる場合のひとつの例です。私のように年寄りではない方は、それなりのセリフを考えてください。


現 象

「私のように歳をとってくると、物忘れがひどくなります。ですからカードマジックをやる場合でも、一組のカードから使うカードを抜き出してやる場合、使うカードをよく忘れてしまいます。今日は使うカードを別々のケースに入れて用意してきました。これがそうです」と話をして、ウォレットを8個見せます。

「この中から最初にどれをやるか決めてあるのですが、どれが最初にやるものか、お客様に当ててもらいます。テーブルにひとつずつ置いていきますから、そちらの方、好きなところでストップをかけてください」と言います。

ウォレットを置いていき、客にストップをかけさせます。ストップがかかったところのウォレットを前に置き、「選ばれなかったケースの裏表をお見せします」と言って。7個のケースの裏表をよく見せます。

それから選ばれたケースの裏側を見せると、紙片が貼ってあります。「ほらここに、"最初にやるマジック"と書かれています。見事に当たりました」と言います。

「それではこのカードを使ってお見せしましょう」と言って、ウォレットからパケットを取り出して、'エイトカードブレーンウェーブ'のどれかのバージョンを演じます。

準 備

4つのウォレットの一方の面に、"最初にやるマジック"と書いた紙片を貼りつけて置きます。それらを紙片を貼っていないウォレットと交互にセットします。

方 法

現象説明の通りにやってください。

イミグレーション
= 加藤英夫、2015年7月15日 =

このトリックは、詳細な現象説明と準備、そしてカードを消失させる方法だけ書きます。全体のやり方はご自分で考えてください。

現 象

青裏の8枚のパケットと、赤裏の8枚のパケットを使います。赤裏の8枚を表向きに持ち、広げて8枚あることを示します。その8枚をそろえ、1枚ずつテーブルに置いていき、ストップがかかったところのカードを選ばれたカードとします。そのカードを手元のいちばん上に置き、テーブルに置いたカードをその上に重ねます。もしくは、選ばれたカードをテーブルに置かれたカードの上に置き、手元のカードをその上に重ねます。ハートの8が選ばれたとします。

いま持っているカードから、テーブルに置かれた青裏のパケットに向かって、カードを飛行させるような魔法をかけてから、手元のカードを1枚ずつテーブルに置いて数えると、7枚しかなく、選ばれたハートの8がありません。

青裏のパケットを取り上げて広げると、中にハートの8があります。そのカードを抜いて前に置きます。残りの7枚の裏を見せると、全部青裏です。

前に抜き出したハートの8を指さして、「これが飛行してきたカードだという証拠をお見せしましょう」と言って、そのカードの裏面を見せます。それは赤裏です。

準 備

赤裏パケットの8枚が表向きで上から、a, b, c, d, e, f, g, hであるとしたら、青裏のパケットは上から、x, b, x, d, x, f, x, hであり、偶数枚目のb, d, f, hは赤裏で、奇数枚目のxは青裏です。

消失法

セットした赤裏のフェースカードの裏面に、透明タイプの両面テープを貼って置きます。そのカードが選ばれたカードの上に置かれるようにカードを重ねて、テープをくっつけてカードを表向きにカウントして、選ばれたカードが消失したのを示します。



"Cardician's Journal"No.332に、'ささやかな改善'と題して、ディールして偶数枚目を選ばれたカードとするやり方について、"Pri-Ala MAGAZINE"に解説したやり方より優れた方法を解説しています。

"Pri-Ala MAGAZINE"の読者の皆様、このサイトにアクセスしていただきまして、有り難うございました。毎週金曜日に新しい号をアップロードしていますので、これからもぜひ読んでいただければと思います。

9月2日にアップロードする次号では、プリアラマジッククラブの例会で、荒木一郎会長が説明したカードマジックについて紹介いたします。