= 加藤英夫のカードマジック研究報告 =

No.342

2015年11月13日

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"天海カードマジック遺産"のあとは?

今日予定通り、"天海カードマジック遺産"を発送開始いたしましたが、郵便局から帰ってくると、大阪のフレンチドロップに注文していた'OCDデック'が届いていました。じつは"天海カードマジック遺産"の発行を終えて、今回は脱力感に襲われる間もなく、つぎの研究課題に取り組み始め、その成果の第1号として、'OCDデック'の発展的バリエーションを考えつき、それに必要なので注文しておいたのです。

'OCDデックの現象については、'OCD Deck'で検索すればいくらでも動画が見つかりますから、ご覧になってください。現象を文章で書くとつぎのようになります。

デックを表向きにスプレッドして、よく混ざっていることを見せます。カードをそろえて裏向きに持ち、リフルして相手がストップをかけたところのカードを抜き出し、その表面にサインをさせ、デックのもとの位置に戻します。そしていったんデックをケースの中に入れ、魔法をかけます。デックを取り出して広げると、カードがニューデックオーダーに整列しています。そして選ばれたカードを見てみると、相手のサインがついています。

私がこのトリックを見て考えついたバリエーションでは、リフルフォースを使いません。つぎのような現象になります。

デックを表向きに広げてよく混ざっているのを見せたあと、裏向きにリボンスプレッドして、相手にジョーカーを表向きに好きなところに入れさせ、入れられたジョーカーの隣りのカードを抜き出します。そのカードを見ておぼえてから、デックの好きなところに表向きに入れさせます。(ここではプロフェシーフォースによって、位置のフォースは使います。しかし選ばれたカードは演技ごとに異なるカードです。この点が原案と決定的に違います)。

いったんデックをケースに入れて魔法をかけます。デックを取り出して表向きに広げると、全体がニューデックオーダーになっていて、裏向きのカードを抜いて表向きにすると、相手が選んだカードです。


パケットトリックのつぎの研究課題とは、この'OCDデック'のバリエーションのように、特別に配列されたデック(ギャフカードを使用するものやしないものも)を使うトリックの研究です。すでに'Instanto'のバリエーションも頭の中ではできていますが、作るのに時間がかかりそうです。

さて、"天海カードマジック遺産"を売り出したばかりですので、今日考えついたトリック、いま現在はまだ名前をつけていませんが、とりあえず仮題として'スーパーOCD'としておきましょうか、そのやり方の解説書を"天海カードマジック遺産"を購入していただいた方にさしあげようと思い立ちました。

発売記念期間中の2015年12月31までに購入の方を対象とさせていただきます。来週の金曜までにはアップロードすることにいたしましょう。"天海カードマジック遺産"からのパスワードでアクセスできるようにいたします。

考えついて人に見せていないものを発表するのかと思われるかもしれませんが、カードの選ばせ方とデックへの戻し方の部分が改善されていて、私としては原案よりもパワーアップしていると確信しています。

ただしこのトリックのためのデックを用意するには、'OCD Deck'をどこかで購入していただき、ノーマルデック1組と組み合わせて作る必要があります。

ひとつの仕事が終わると、すぐつぎのことに考えが移るというのが私の欠点であることを承知しています。今日の段階では、まだ"天海カードマジック遺産"についてのことを書かなければいけませんでした。そこで同書に解説されている作品の中から、天海師から教えられた'秘密の通路'の原理の効力を最大限に発揮させた、'びっくり大飛行'の現象を説明しておきます。

2人の客に自由に1枚ずつ選ばせ、サインを書かせてからデックの中に戻させます。デックをケースに入れて、上着の左内ポケットに入れます。選ばれたカードを他のポケットに飛行させると宣言します。両手が空であるのを見せてから、上着の右内ポケットから1枚のカードを取り出します。それは1人目の客のカードです。もちろんサインがついています。

つぎにズボンの右ポケットに飛行させると言います。ポケットにから取り出すと、それはケースに入ったデックです。デックごと飛行してしまったのです。ケースからデックを取り出し、そしてその中からサインのついた2人目の客のカードを取り出して見せます。


というわけで、"天海カードマジック遺産"をぜひ読んでください。