= 加藤英夫のカードマジック研究報告 =

No.349

2016年1月1日

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マジックは、
よく見て、よく聞き、よく話そう !

昨年の年始の号では、石田天海師から教えられたことを皆様にお伝えする、ということが2015年の大きな目標であるとお伝えしましたが、それは"天海奇術講座"および"天海カードマジック遺産"という形で実現できました。

今年は天海師についてさらに重要なことをまとめたいと考えています。それは昨年の第1回天海フォーラムが開催されたことに端を発します。石田天海の素晴らしさを後世に伝えようとして始まったこのイベントに刺激されて、私はアメリカのありとあらゆる雑誌で「石田天海」に関しての情報を集め、すべてを日本語に翻訳いたしました。

私は驚きました。ほとんどそれらの記事は天海夫妻のマジックを絶賛するものばかりだったのです。そして多くのマジシャンたちに愛され、多くのマジッククラブに招かれ、お互いにマジックを見せ合っていたことがわかります。そのような交流を通して、見たり見せたりしたマジックを記録していったものが、「天海ノート」であることがよくわかります。

今日現在、1924年に天勝一座の一員として訪米したときの、ニューヨーク公演の記事から始まり、1958年にアメリカを離れるときの、盛大な天海夫妻お別れパーティの記事まで、アメリカ滞在中の記事はすべて翻訳完了、そこまでで現在104ページにまとまっています。そのあと日本に帰国してからもなお、アメリカの雑誌には、天海についての記事が多く登場します。それだけアメリカのマジック界で偉大な業績を残してきたからに他なりません。

記事を年代順にまとめると、それは天海の活動を記録した日記でもあり、足跡が確かにたどれるものとなりました。したがって「天海ダイアリー」と命名して、これから翻訳する日本に帰国後の記事を加えて、今年中には発行する予定です。

今年の4月17日には、"Cardician's Journal"前号でお知らせしたように、第2回天海フォーラムで"天海ダイアリー"と題してレクチャーをやらせていただくことになりました。出版する本ではお見せすることができないマジックの演技および解説も含めて、天海師の華麗でもあり、壮絶でもあった生き様をお伝えできればと考えています。

パケットトリックの発表の計画もあり、今年も充実した1年が過ごせると思います。不整脈が発生して薬をのむようになってしまいましたが、何とかに鞭打って乗り切っていきたいと思います。今年も"Cardician's Journal"を通じて、よろしくお付き合いをお願いいたします。