= 加藤英夫のカードマジック研究報告 =

No.358

2016年3月4日

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'Unexpected Triumph'を購入して

'Unexpected Triumph'はけっこう面白いトライアンフのバージョンです。その名前でインターネットで検索すれば、動画が見られます。

マジックカフェに'Unexpected Triumph'のスレッドがあったので、私はつぎのように投稿しました。

私は最近、'Unexpected Triumph'を購入しましたが、ギャフの青の裏模様がバイシクルのライダーバックのデザインでないことに失望しました。似てはいますが、なぜわざわざ違うデザインを使ったのか、私には理解できません。もしかして、あのギャフカードのデザインと同じノーマルデックをアメリカでは売っているのでしょうか。

私はもうひとつ不満があります。ギャフカードに印刷されている表面カードの組合せがおかしいのです。Qが4枚あって、Kは1枚、Jも1枚しかありません。奇数が7枚で偶数が16枚だというのもバランスがよくありません。なぜもっとよいバランスにしなかったのでしょう。


するとFilmMagicianというマジシャンから、つぎのように投稿がありました。

何を言ってるんですか。なぜ青裏が赤裏と同じライダーバックのデザインである必要があるんですか。だいたいデックの半分は自分が加えるですよ。もしかしたら、あとから見せる赤裏で、ギャフの青裏と同じデザインのノーマルカードが欲しいと言ってるんですか。

私はこの投稿に返事を書きませんでした。「何を言ってるんですか」という文章は、じつは英語ではもっと汚い表現でした。明らかに攻撃的なものでしたから、返事を投稿したらもっと攻撃してくる可能性があったからです。

裏表が混ざった状態で見える青裏は、ライダーバックではなく、似てはいますが、違う青裏のデザインです。カードの向きがそろって表向きにデックをリボンスプレッドしたとき、その中に現れる選ばれた青裏の模様は、自分がノーマルデックから使用した1枚の青裏カードなのです。

ですから、ギャフカードの裏面と同じデザインのノーマルデックがあれば、その中から1枚使えば問題ありません。ですから上記のように投稿したのです。とりあえず青裏のライダーバックの1枚を使うことにしました。かなり似ていますから、まず観客に気づかれることはないと思います。

それでもなお、ギャフカードの裏面にわざと違うデザインを使うのではなく、ライダーバックのデザインを使った方が、商品として良いに決まっています。そんなことが私の投稿からわからない人に、いくら説明してもしょうがありません。

私はそのようなギャフカード26枚だけを商品として売られた不満と、上記のようにののしるような投稿をされたことに対する怒りから、「自分でもっとましなデックを印刷して作ってやろう」という気持ちになりました。

ときとしてクリエーターは'怒り'もクリエートの起爆剤になるのです。おかげで原案では、ハーフパスが必要、フォースしたカードでしか演じられない、という強力な欠点がありますが、それらを克服したバージョンを思いつくに至りました。

Anonymousさん有り難うございました。FillMagicianさん有り難うございました。