= 加藤英夫のカードマジック研究報告 =

No.369

2016年5月20日

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'天海リヴォルブ'はジョーダンに原点があった!

私は"天海ダイアリー"の編纂中に、'天海リヴォルブ'の原点が、チャールス・ジョーダンの作品にあったことを発見いたしました。自分としては大発見だと思っています。

それは"Thirty Card Mysteries"に解説されている、'ハーフパックリバース'というトリックで使われている技法です。そのトリックは"Card Magic Magazine"第6号に収録されていますから、ここでは説明いたしません。'天海リヴォルブ'との違いだけ説明しておきます。デックのボトムカードだけがリバースしている状態からの動作の比較です。

'天海リヴォルブ'では、デックを中央で分けて上半分を右方に返すとき、そのミスディレクションによって、左手のパケットをリバースしています。しかしながらジョーダンのやり方では、右手がデックをカットして上半分を持ち上げたとき、右手のカードの陰で左手の下半分をリバースしています。

トリックとしては、そのあと右手のパケットと左手のパケットを重ねて、裏向きのパケットと表向きのパケットを重ねたように見せていますが、その点は天海のトリックもジョーダンのトリックでも同じです。

すなわち、左手のパケットを密かにひっくり返すやり方が違うだけで、左手のパケットを密かに返す目的や現象の流れについては、まったく同じであると言えるのです。

どうしてそのように天海のやり方とジョーダンのやり方が類似しているか、その事情については、"天海ダイアリー"を読んでください。

来週号では、'天海リヴォルブ'が、天海よりもまえにレオ・ホロヴィッツによって使われていたかもしれないという、ビル・ミーゼルの発見についてお話しいたします。