= 加藤英夫のカードマジック研究報告 =

No.374

2016年6月24日

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"天海ダイアリー"の修正版

"天海ダイアリー"54ページの"Billboard"誌、1945年の記事の中に、つぎのような一文がありました。

なお、マックス・マリーニにもホノルルで会いました。彼はホノルルでも人々の話題になっています。

石田隆信氏より、"マックス・マリーニは1942年の10月に亡くなっているはずですが"と連絡いただきました。同記事の原文を確認したところ、"マリーニの息子に会った"という話でありました。

とんでもない間違いを書いてしまいました。その部分を修正した"天海ダイアリー"を、2016年6月23日、23:00にアップロードいたしましたので、それ以前にダウンロードした方は、恐縮ですが再度ダウンロードしてください。お手数とご迷惑をおかけして申し訳ございません。

'ヴォワラフォーエーセズ'の見せ方考察

先週号における解説の最後の部分で、選ばれたカードを現したあと、

「うまくいきました。それではつぎは4枚のAを使ってマジックをお見せしましょう」と言って、前に置いてある4枚を表向きに返して、4枚のAであることを見せます。そして4枚のAのマジックに続けます。

と書かれていますが、この部分はうまくやらないと、見た目が汚らしい感じになってしまいます。テーブルにはリボンスプレッドしたカードが中央で分かれたものがあり、ロケ-ターとして使った5のカードが表向きに置いてあり、そして前の方には4枚の裏向きのカードがあります。そのまま前にある4枚を表向きにして、「それではつぎは4枚のAを使って、」とやったのでは、他のカードが散らかったままです。

その部分はつぎのようにやります。

選ばれたカードを現したあと、「というわけでうまくいきました」と言いながら、スプレッドを閉じ、5のカードや選ばれたカードは他のカードとそろえ、前にある4枚のAをそこに置いたまま、いま集めたカードの表を自分に向けて広げ、「つぎは4枚のAを使ってマジックをお見せしましょう」と言って、Aを探す振りをします。すぐ手を止めて、前にある4枚に視線を向け、「あっ4枚のAはこちらにありました」と言って、それらを表向きにします。

ジョッビの説明したやり方で、不思議さを生み出しにくい点は、選ばれたカードをデックに戻させるやり方です。両手の間に広げたデックから1枚抜かせ、カートをそろえてからスウィングカットして、左手のパケットの上に選ばれたカードを返させ、その上に右手のパケットを重ねています。

できればこの部分は、抜かれた位置に戻した感じが出るようにやった方がよいと思います。それには、リー・アッシャーの'ルージングコントロール'を使うのも一法ですが、つぎのようにやってもよいでしょう。

デックの前端をゆっくりリフルして、ストップをかけさせます。そこでデックを分けて、左手のパケットを相手にさし出し、トップカードを取らせ、見ておぼえさせます。相手が見ているときに左手を右手の方に戻し、両パケットをいったん重ね、すぐ上半分をカットして左手に取り、左手を相手の方にさし出し、「こちらに戻してください」と言って戻してもらい、右手のパケットを重ねます。このようにすると、いかにもリフルしてストップしたところに戻したような感じがします。

デックを相手に渡して、あなたは後ろ向きになり、相手にディールして好きなところでストップさせ、最後に置いたカードをのぞいておぼえさせ、手元のカードをテーブルのカードに重ねさせる、いわゆるディール&ドロップを使ってもよいと思います。

今日はここまでにして、次週は4枚のAの現し方をドラマチックにする方法を解説いたします。