= 加藤英夫のカードマジック研究報告 =

No.375

2016年7月1日

応援団サイト



'ヴォワラフォーエーセズ'の改造

'ヴォワラフォーエーセズ'は、5のロケーターカードによってディールして、選ばれたカードを現したあと、ディールした4枚のカードを表向きにすると4枚のAです。"そこに4枚のAがあったんだな"と思われてしまえば、味気ないマジックになってしまいます。

私はそのことが面白くないと感じましたが、それでも選ばれたカードを現したあと、フォーオブアカインドが出現し、そのあとその4枚を使ってマジックを演ずる、という連鎖のさせ方にはたいへん魅力を感じました。ということで、以下のトリックを構築いたしました。

ヴォワラキングス
= 加藤英夫、2016年6月16日 =

準 備

ボトムから1枚目、13枚目、14枚目、15枚目にKをセットしておきますが、14枚目のは表向きにしておきます。

方 法

ボトムにセットした15枚を動かさないようなシャフルやカットを行います。最後にボトムの1枚のKをトップに移すようなやり方をします。

「私が後ろを向いている間に、あなたにやってもらうことを説明します。「カードを左手に持ってください。心の中で15から25の間の好きな数を決めて、その数だけカードをこのようにテーブルに置いてください。そうしたら最後においたカードをこのようにのぞいておぼえてください。忘れないようにしてくださいね。そうしたらもとに戻して、左手の残りのカードをテーブルのカードの上に重ねてください」と、やってもらうことを手真似で見せながら説明します。

デックを渡して後ろ向きになり、説明したことをやってもらいます。終わったら前に向き直り、デックを取り上げます。

「13という数は、アンラッキーな数と言われることもありますが、じつは不思議なパワーを持った数なのです。カードで言えば13はKです。このように魔法をかけると」と言って、デックに魔法をかけ、リボンスプレッドします。中央近くに表向きのKが現れます。それを指さして、「ほら、Kが現れました」と言います。

スプレッドをKの右で分けて、Kより上のカードをそろえて、少し右の方に置き、Kより左のカードをそろえて取り上げます。

表向きのKを取って前の方に置き、「13という数を使ってあなたがおぼえたカードを見つけます」と言います。テーブル正面に13枚のカードをディールします。

「あなたがおぼえたカードは何でしたか」とたずね、相手が答えたら、最後にディールしたカードを表向きに返してそのパケットの上に置きます。「ほら、あなたがおぼえたカードが出てきました」と言いますが、このときさり気なく左手に残っているパケットを少し左の方に置きます。「というわけで、このマジックはうまくいきました」と言いながら、選ばれたカードを裏返してそのパケットの上に置きます。

「13の不思議なパワーでもうひとつ不思議なことをやってみましょう」と言って、表向きのKを取り、それで3つのパケットに魔法をかけます。それから3つのパケットを表向きに返します。フェースにKが現れます。


というわけで、いちおう構成としてはうまくまとまったようです。相手にディールさせる枚数が多すぎるが望ましくないですね。それを何とかしたいと思います。それについては次週にて。