カードマジック研究室

No. 015

2016年10月28日




サッカージョーカースタビング
= 加藤英夫、2016年10月22日 =

先週号で解説した'サッカージョーカー'には、現象の運びとして、おかしなところがあることをあとから気づきました。それは、選ばれたカードを見つけるカードとして、赤裏ジョーカーをカードが選ばれるまえにデックの中に入れることです。

先にカードを選ばせてデックの中に入れ、それから赤裏のジョーカーを取り出して、それで選ばれたカードを見つける、とした方がナチュラルな運びなのです。ということで、改良版を考えました。

現 象

YouTubeに動画をアップしましたので、ご覧ください。

https://youtu.be/QZt24W5gDNw

準 備

青裏デックとは別に、赤裏のジョーカー1枚と、青裏のジョーカー1枚を使います。青裏の方はサイドショートにして、青裏デックのボトムにセットします。赤裏の方の表中央にダブルテープを貼り、胸ポケットに入れておきます。

方 法

カードをディールしていき、好きなところでストップをかけさせます。最後に置いたカードを取り、表を見せておぼえてもらい、テーブルのカードの上に戻し、その上に残りのカードを重ねます。選ばれたカードの上に青裏ジョーカーが隣接しました。

デックを何回かカットしますが、選ばれたカードが中央あたりにいくようにやります。デックを表向きにして横向きに置きます。

ここでポケットから赤裏ジョーカーを取り出して、「この赤裏のジョーカーで選ばれたカードを見つけます」と言って、裏表を見せてから、表向きで右手に持ちます。

左手でデックの手前サイドをリフルして、右手のジョーカーを投げ込むのですが、サイドショートガードが弾けた瞬間に投げ込むのです。すなわち、青裏ジョーカーと選ばれたカードの間に投げ込むのです。

投げ込んだら押し込んで、全体をよくそろえ、デックを裏向きにして、中央を押してテープをくっつけます。そして裏向きにリボンスプレッドします。

「ジョーカーが選ばれたカードを見つけたはずです」と言って、赤裏カードの右隣のカードを抜き出して、裏を相手に向けて持ちますが、この時点であなたはそのカードの表に視線を向けてはいけません。「選んだカードは何でしたか」とたずねます。

相手が答えたら、持っているカードの表に視線を向けて、驚く演技をします。少し動きを止めます。そして「なぜかこれがジョーカーです」と言いながら、そのカードの表を相手に見せて、そしてテーブルもしくはスプレッドの上に落とします。

「もしかすると」と言って、スプレッドの中から赤裏のカード(二重になっている)を抜き出して、表を除いてから、「こちらが選ばれたカードになってしまいました」と言いながら、そのカードの表を相手に見せます。そしてスレッドの上に表向きに置きます