カードマジック研究室

No. 018

2016年11月18日




位置のフォース

以下のアドレスにアクセスして、'予言の封筒'の演技動画を見てください。

https://youtu.be/pGj5ESPFaHU

このトリックは、アルド・コロンビーニのトリックの、カードの選ばせ方でけをさし替えたバージョンです。コロンビーニの原案のやり方を解説しておきます。

ブスタレーラ
= アルド・コロンビーニ、雑誌”Linking Ring”、2003年11月 =

準 備

7枚のブランクカードに、それぞれ違う物の絵を描きます。そのうちの1枚は封筒の絵。このカードの裏にドットマークをつけます。その絵に似ている封筒も用意します。

方 法

封筒を見せて、「これは予言です」と言って、テーブルに置きます。

7枚をシャフルしますが、最終的にドットカードをボトムに位置させます。

相手にカードを渡し、アンダーダウンをやらせます。封筒の絵のカードが残ります。裏向きのまま置かせます。「予言を見てください」と言うと、客は封筒の中を見て、中に何もないと言うはずです。

「その封筒自体が予言なんです」と言って、封筒のカードを表向きにして見せます。

とても面白いジョーク的マジックですが、自分でシャフルしてからダウンアンダーで選ばせるのでは、不思議さは弱いです。その部分を改善するには、アンダーダウン、もしくはダウンアンダーで目的のカードが最後に残るような位置に、カードの配列をフォースするということを考えました。

6枚のパケットでダウンアンダーすると、ボトムから3枚目のカードが残ります。アンダーダウンではボトムから2枚目が残ります。ですから目的のカードがボトムから2枚目もしくは3枚目になるような位置のフォースをやればよいわけです。そこで考えたのがつぎのようなケースバイケースの対処法です。


相手に左右の手に1枚ずつ取って重ねさせますが、どちらを上にさせてもかまいません。その2枚をあなたの左手の上に置かせます。

ケース1 最初に受け取ったカードの内、上のが目的のカードの場合は、そのあとのカードをそれら2枚の上にのせていけば、目的のカードはボトムから2枚目になります。

ケース2 最初に受け取ったカードの内、下のが目的のカードの場合は、その2枚をいったん右手に移し、左手につぎの2枚を受け取り、その上に右手の2枚をのせて、最後の2枚をそれらの上にのせます。

以下は、最初に目的のカードが取られなかった場合です。

ケース3 最初に受け取った2枚をいったん右手に移します。そして2回目の2枚の内、下のが目的のカードの場合、それら2枚を右手の2枚の下に移します。そして最後の2枚を右手の4枚の下に重ねると、目的のカードはボトムから3枚目になります。2回目の2枚の内、上のが目的のカードの場合、右手の2枚を左手の2枚の上に重ね、3回目の2枚をそれらの上に重ねます。

ケース4 2回目までに目的のカードが取られなかった場合には、左右の手に2枚ずつ持ったまま、相手に残りの2枚とを取って重ねさせ、もしも目的のカードを下にしたら、左手の2枚の上にそれらをのせさせて、右手の2枚をそれらの上に重ねます。目的のカードが上に重ねられたら、左手の2枚をすぐ右手の2枚の下に重ねてしまい、左手に最後の2枚を受け取り、右手の4枚をその上に重ねます。

以上のようなやり方で、目的のカードがボトムから2枚目もしくは3枚目に配置されましたから、相手にダウンアンダーもしくはアンダーダウンをやらせます。

と以上のように思いついて、実演動画を撮影したのですが、いまこの原稿を書いている時点で、もうひとつの方法を思いつきました。それは'パテオフォース'を使うやり方です。その場合はカードは5枚もしくは7枚を使います。