カードマジック研究室

No. 021

2016年12月9日




技法解説 'スタビング'

これまでスタビングトリックをいくつか取り上げてきましたが、今回はスタビングのテクニックそのものについて考察いたします。やり方のフィネスについては、以下の動画を参照してください。

https://youtu.be/H4700HtV8dQ

スタビングを使用するトリックとして、私が最初に見つけたものは、"New Jinx"1966年2月号に解説されている、ジョン・ベンザイスの'Stabbed in the Pack'でした。その解説では、スタブのやり方を下図のように、いったんテーブルに弾ませてからデックにはさんでいます。

私はいくらやってもそのようにやることはできませんでした。弾ませてやることが、そのまま直接入れるのよりも優れているとも思えません。

さて、スタブを生かせるトリックとして、"Card Magic Library"第3巻に解説した、エスティメーションエーセズがあります。カットしてAを現す代わりに、スタブで出現させるのです。

同トリックでは、サイドショートを使ってスタブするのではなく、デックをリフルして最初のAが見えた瞬間に投げ込むのです。必ずしもAの上にスタブされなくてもかまいません。スタブしたところからカットして、カットした方のボトムカードをのぞき、それがAでなければ、下半分のトップのAを現し、それがAならそれを現せばよいのです。

3枚のAまでは同書の解説の通りに進めて、最後のAをそのやり方で現してクライマックスとするとよいと思います。