カードマジック研究室

No. 030

2017年2月3日



重要な仕事に取り組みます!

先週号で、"動画と文章の組合せでカードマジックを解説することをトライする"と書きましたが、その後、カードマジックに関する大きな仕事が舞い込んできて、当分そのようなトライアルはお預けしなければならない状態になりました。その仕事はとても重要なものなので、2、3ヶ月はお預けとなりそうです。

ということで、これから当分は、いままでに撮りためておいた動画をアップロードして、それらに関することを解説することにいたしました。今週はつぎの動画を見てください。

https://youtu.be/QxjQEol_PH8

この演技動画の中で、やっておけばよいことがやられていないことがみっつあります。ひとつ目は、最初にデックをよくシャフルするということです。ふたつ目は、シャフルしたあとに、「よく混ざりました」と言って、表向きにスプレッドして見せることです。そしてみっつ目は、相手の指定した数の4枚(動画ではJ)を分散させたあと、デックを1回だけリフルシャフルしていますが、何回もリフルシャフルできるので、少なくとも2回はリフルシャフルした方がよいと思います。

スペシャルエーセズ
= 加藤英夫、2016年11月3日 =

準 備

4枚のAをすべてエンドショートにしておきます。そして4枚のAをトップにセットしておきます。

方 法

最初にトップの4枚を保ってリフルシャフルしたあと、「よく混ざりました」と言って、デックを表向きにリボンスプレッドして見せます。

それから相手にA以外の数を指定させて、その数の4枚を抜き出します。それからトップの1枚のAをダブルカットでボトムに移したあと、4組にディールしていき、かなりディールしたら相手にストップをかけさせます。それぞれのパイルの上に相手の指定した数のカードを1枚ずつ置き、パイルを左から右に重ねて、そして左手に残っているカードをそれらの上にのせます。

以上で相手の指定した数のカードにはそれぞれエンドショートのAがくっついています。ですから、何回リフルシャフルしてもそれらは離れません。

ドリブルオフしてエンドショートが落ちたところでストップし、右手のパケットをテーブルに置き、左手に落としたカードをそろえながらトップ2枚の下にブレークを作り、ダブルターンオーバーで指定されたカードであることを見せます。ダブルを裏向きに戻し、上の1枚を前方に置きます。左手のパケットをテーブルのパケットに重ね、それらを取り上げます。

以上の現し方をあと3回繰り返して、指定された数のカードを4枚現したかのように見せます。それから動画のようなセリフを言ってから、前方に置いた4枚を表向きにして、4枚のAに変身しているのを見せます。

備 考

とここまでこの原稿を書いて、もうひとつ動画を撮るときにやっておけばよいことに気づきました。

それは、4枚のAをエンドショートではなく、サイドショートにしておけばよかった、ということです。サイドショートなら、チャーリエカット(パス)でAをトップにカットできます。その方がドリブルオフでやるよりはビジュアル的にベターであると思います。それとも、エンドショートとサイドショートを混ぜておき、4枚を異なるカットの仕方で現した方が面白いでしょうか。

というわけで、カードマジックのことを考えていると、つぎからつぎへアイデアが浮かんできます。このトリックについても浮かんでくるアイデアをトライしてみたい気がしますが、いまはそんなことをやっている場合ではありません。重要な仕事に取りかからなくてはなりません。