カードマジック研究室

No. 031

2017年2月10日



ジョーダンのトリックを出発点として

チャールズ・ジョーダンのトリックは、そのままでは演じにくいことが多いのですが、アイデアとしてはいまもって新鮮味を感じさせる面白いものがたくさんあります。ですからクリエーターとしては、ジョーダンのアイデアは、考えることの出発点として使えるのです。

今回は、チャールズ・ジョーダンの数理的トリックを発展させた、つぎの動画をご覧ください。

https://youtu.be/r9E_x3Owjic

このトリックの土台となった、ジョーダンの原案を説明しておきます。私のバリエーションについては次号にて説明いたします。

サイキックプリディクション
= チャールズ・ジョーダン =

"Four Full Hands of Down to the Minute Magical Effects"という長いタイトルの冊子に解説されたトリックです。

* 現 象 *

デックを1回リフルシャフルしてから、表向きに広げてよく混ざっていることを見せます。「あなたにひとつのマークを決めていただいて、そのマークのカードの数を6枚分足し算します。その合計がいくつになるか、ここに予言されています。ただし絵札は数が大きいので、一律に2として数えることにします」と言って、マジシャンは予言の紙をふせて置きます。

客にデックを渡し、好きなマークをひとつ言わせます。ハートが選ばれたとします。「それでは、どのハートのカードか使われるかわからないように、デックを適当なところからカットしてください」と言います。客はその通りにします。

「ではトップから1枚取って、このように表をのぞいて、それがハートだったら、表向きにこちらに置いてください」と言って、マジシャンはテーブルの中央を指さします。「ハートでなかったら、こちらの方に裏向きのままで置いてください」と言って、マジシャンは客から見て右の方を指さします。

「6枚目のハートが置かれたところでストップしてください」と言って、客に説明したことをやらせます。客が6枚目のハートを置いたら、それまでに置かれたハートの数を足し算します。絵札は2として数えます。

合計がわかったら、予言に書かれた数を見せます。それは合計と一致しています。

* 準 備 *

2組のデックを使って、つぎのようなスタックを作ります。

2S、3H、AS、KH、9S、10H、5S、JH、QS、 4H、8S、6H、KS、3H、AS、2H、9S、10H、5S、QH、JS、4H、 8S、6H、7C、KD、2C、10D 4C、AD、3C、8D、9C、QD、QC、4D、7C、2D、 JC、10D、4C、AD、3C、8D、9C、JD、KC、4D。

下線をつけたハートの6より上のカードに上向きのブリッジをかけておき、ハートの6からカットできるようにしておきます。

* 方 法 *

ブリッジでカットして2組に分けて、リフルシャフルします。なるべくよく混ざるようにやってください。これからあとは、現象に説明した通りに進めます。