カードマジック研究室

No. 032

2017年2月17日



反省と改良

前号で紹介したチャールズ・ジョーダンのトリックについて、私のやり方でよくなかった点を指摘しておきます。

まず第一に、シャフルしたあと、カードをリボンスプレッドして見せるべきでした。あの程度の見せ方では何となく怪しい感じがします。ある意味ではマーク別のサイクリックスタックになっているのですから、リボンスプレッドしても同一のカードを見ることは不可能です。そのことを生かさなかったことが悔やまれます。

つぎに相手にデックを1回だけカットさせていますが、何回かカットさせた方がよいと思います。その点も考慮が足りなかったです。

ということはアップロードする時点で気がついていたのですが、そのようなことにも配慮することが大切なことをお伝えするために、あえてそのまま見ていただきました。

リフルシャフルも2回やろうと思えばできないことはありません。ただし、それをやるには、1回目のシャフルで2つのグループが混ざらないように対処する必要があります。

そこまでは、見ていただいたやり方の反省点ですが、今日、もっとカードをよくシャフルする方法を思いつきました。リフルシャフルして、ヒンズーシャフルして、そしてもう1回リフルシャフルできるのです。どれもフォールスシャフルではありません。

ただし、ノーマルデックではできません。所詮、原案もノーマルデック2組を使ってフルスタックが必要なのですから、トリックデックを使っても準備にかかる手間は同じです。

トリックデックを使うのを好まない方もいらっしゃるとは思いますが、見ていただく人たちに極上の不思議さを提供できるならば、私は躊躇せずに使います。むしろテクニックを使うよりも、仕掛けを使うことを優先します。テクニックというものは、観客から見えてしまう可能性がありますが、うまく準備された仕掛けは、観客には見えないものです。

というわけで私はいま、トリックデックを使うマジックの研究に没頭しています。近いうちに成果を発表させていただきたいと考えています。