カードマジック研究室

No. 033

2017年2月24日



トリプルツインズ
= 加藤英夫、2017年1月24日 =

チャールズ・ジョーダンの'Novel Force'からヒントを得て考えたトリックです。技法のヒントを得ただけで、技法のやり方も違いますし、ジョーダンは技法を書いているだけで、現象として書いているわけではありません。以下の動画をご覧になったことを前提に解説いたします。

https://youtu.be/3rIgOAyNxPQ

方 法

シャフルされたデックの表を自分に向けて広げ、フェースから2枚目、4枚目、6枚目と同色同数のカードを抜き出して、裏向きにテーブルに置きます。6枚の中に同色同数のカードが入っていたら、カットしてからやります。3枚を抜き出してからカードをそろえるとき、フェースから6枚目の下にブレークを作ります。

表を自分の方に向けてカードをディールしていきますが、1枚目ではフェースから取り、2枚目を取るために右手をデックの右上にかけたとき、左親指でブレーク上の5枚の左上コーナーをプッシュして、5枚を下に1.5cmほどずらして、フェースから2枚目を取ってディールします。

ずれたところからカードを取ってディールしていき、ストップがかかったら、デックを水平に戻すときに、人さし指で上エンドを押して、ずれているカートをデックにそろえます。ブレークは保持し続けます。そしてフェースカードを取って、裏向きの1枚目の上に表向きに置きます。

以下同様にして、抜き出した裏向きのカードの上に、マルティプルグライドして取った同色同数カードを置きます。そして結果を見せます。

備 考

このトリックで大切なのは、「あなたに表が見えると面白くないですから」と言って、表を手前に向けてディールすることです。何らかの理由を言ってやらないと、このようなカードの取り方をすること自体が怪しいものとなってしまいます。

ストップしたところのカードを置くときに、デックのフェースカードをさり気なく見せている点も、重要な要素です。

今回考えたこの技法を'マルティプルグライド'と命名します。