カードマジック研究室

No. 078

2018年1月5日



今年もよろしくお願いいたします

新しい年になりました。今年やるべきことは、前号でお知らせいたしましたので、新年のご挨拶は上記の1行にさせていただいて、今日の本題に入ります。

テクニックをうまくやろうとした失敗

以下に、"トリックデック・インパクト"に解説されている、'ジョーカーズサーチ'の演技動画をアップロードいたしました。

https://youtu.be/t7K7kjBvoqU

じつはこの動画の演技には、撮影後に自分で見て、気に入らない部分がありました。それは、相手がカットしたパケットのボトムカードを見るとき、マジシャンは然るべきカードのマークをグリンプスするわけですが、そのとき、なるべく目がパケットの方を向いていない感じになるように、目を左に寄せて見ているのです。かえってそのときの感じが怪しく見えるのです。

グリンプスという技法をうまくやろうとして、かえって怪しさを発生させているのです。顔をそらすのは、相手が見ようとしているカードの方を見ないようにする、という目的ですから、もっと体を右にまわし、しかも左手を自分の体の前まで運んでもおかしくないのです。その方がグリンプスしやすいですし、全体の動作もナチュラルになります。

技法というものは、それ自体をうまくやることも必要ですが、技法をカモフラージュする動作の陰で堂々とやる、というやり方をした方がよい場合があるのです。

ところで動画では、ジョーカーをスプレッドの上で左右に動かして、選ばれたカードを見つけさせていますが、他の現し方も色々あります。ジョーカーを耳に当てて聞く真似をして、それから選ばれたカードをデックの中から抜き出すだけでもマジックになります。

表向きにテーブルに置いたジョーカーの上に、1枚ずつかざしていき、選ばれたカードのところでストップ、「いまジョーカーが"それです"と言いました」と言って、そのカードを現しても面白いでしょう。

このように考えると、いくらでもアイデアは出てきます。またマジックを寝ても覚めても考える1年が始まりました。